ローマ人の物語 悪名高き皇帝たち 読書気づき


ローマ人の物語 悪名高き皇帝たちより

「システムとはそれが何であろいうと現状に適用されるように修理修復されるべきものでありそれを怠ればシステム自体に疲労をもたらし、ついには崩壊するという、長期的に見ればたいへんに非経済的なことに終わる。残すべきところは残しつつ、改めるべきところは改める必要がある。」

こんなの当たり前のことだよね。
わざわざ言うまでもないことっ!

と思いたいところだけど、我が身を振り返ると耳が痛い。。。

振り返ると
「やりたい気持ちはわかるけど、昔から決まっているルールなのでできません。」
「制度の調整が必要なのは分かるけどパワーもかかるから、今は現状維持にしよう。」
なんて台詞を吐いているような気がする。

仕組みやルールを変えるというのはパワーがかかるし、変化に対する反対にも対応しなければいけないので勇気もいる。
イケてる先人が成功を産み出した仕組みなんてなおさらである。

頭では仕組みを変えた方がいいのは理解しているが、実際変えるとなると腰が重くなる。

ローマ人はカエサルアウグストゥス両神君が定めた仕組みすらも、現状にあわせて変えてしまう。この民族としての特性がローマを長く反映させたのだと思う。

ローマ人の爪の垢を煎じて飲まねばならない。